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2012年6月09日 開き戸と引き違い戸
日本の家と静養の家との違いのひとつに扉の形があります。
引き違い戸か開き戸かの違いです。
もちろんどちらもそれぞれの長い歴史の中から生まれた形ですから、優劣のつけ様はありません。
まさに住まいの文化の違いが象徴されているのでしょう。
 たとえば日本の文化を称して「あいまい」の文化と言うことが良くありますが、まさにこの曖昧さが、引き違い戸にあるとも言えます。
文明的な解釈ですが、扉の気密性をひとつ取っても引き戸の方が性能確保は簡単です。
外と内との空気の連動性、つまり曖昧さは引き違い戸の方にあります。
雨が多い国である日本の気候を考えると、水密性も大切な性能の要素ですが、通気があって湿気が逃げやすい引き違い戸を日本の文化は選びました。
 導線としての使い方を考えると、扉の前の使い方は明らかに違います。
引き戸では前後に余裕がなければ用途を果たしませんが、引き違い戸はその必要がありません。
 つまり、扉の前に通路という機能を規定してしまう開き戸に対して、曖昧なままの使い方を許容するのが引き違い戸なのです。
 日本的な生活様式の家を考慮する場合には、引き違い戸を上手に使いこなすことが必要ではないでしょうか。
因みに、現代の開き戸でもちょっとした違いがあります。
 玄関の扉など、西洋では内開きに作られるのが多いのですが、日本では外開きに作られています。
客の出迎え、逃げる経路、通路衝突の危険性、雨水の浸入などの諸説があります。
それはそれで、とても深い文化的な要素があるのかもしれません。